私は、NHKの放送受信料を払っていない田舎暮らし30代後半のオッサンです。
生まれてこの方、紅白歌合戦を面白いと思ったことがありませんし、むしろ「面白くない、つまらない」と思っています。
私の家にはテレビが無いので、自宅ではNHKはおろか民法テレビ番組も見ていないという状況ですが、実家に帰るお正月にしても、ここ10年以上に渡ってNHK紅白歌合戦を見ていません。
しかし毎年「NHKの視聴率が〇〇%!」という記事がネットニュースに出たり、スポーツ新聞に掲載されたりするのを見て「未だに国民の半分近くが見ているのかぁ」と驚きます。
別に紅白が好きな人をディスったりするつもりはないのですが、NHK紅白歌合戦ってそんなに面白いですか?
以下では「私が紅白歌合戦に魅力を感じない理由」を書いていきますので、もし「紅白はここが面白い!/紅白はここが普通の歌番組と違う!」などあれば教えていただけると幸いです。
勝ち負けってどうやって判定してるの?
小学生の頃なんかは、冬休み明けに「今年の紅白どっち勝った?」って話題になり、何も考えずに「…確か白組かな」なんて言おうものなら、返す刀で「今年の紅白はまだですぅ~」なんて言われた記憶があります。
また、いつもニコニコして優しかったおじいちゃんが「これ、なんで勝ち負け決めるんだろうな、勝ち負け決めなきゃダメなのかな」とボヤいていたのも覚えています。
そもそも私は「勝敗が明確じゃない競技」というのは、あまり好きじゃありません。一般的な球技のように点数で優劣が可視化されるものは好きですが、審判や審査員によって判定され、その基準が明確じゃないものはあまり好きじゃありません。
「じゃあフィギュアスケートとか体操も嫌いなのか?」と聞かれると、見ているのは楽しいです。普通に「すごいなぁ」って思ったりもしますし。
ただ、競技が一通り終わって点数が出される瞬間、選手やコーチが「なんでこの点数なの?」という不満そうなリアクションをしたら、一気に冷めてしまうというか。
私から見たらどの選手もすごくて、なぜA選手よりもB選手の方が点数が高く、A選手が不満そうにしている理由が分からないので、置いてきぼりにされている感があります。
話を戻しますが、紅白歌合戦においても「なんで紅組、あるいは白組が勝ったのか」が分からず、そんな中で「良いお年を~」なんて言われて手を振られても、気持ちの整理がつきません。
もっと言うなら、視聴者投票などで勝ち負けを決めているならまだ納得できるものの、この勝敗に少なくとも中立性や公平さは一切感じないんですよね。
「そんなに難しく考えずに、どっちが勝ってもどっちが負けてもいいじゃん!」という人もいるでしょうが、だったら勝ち負けを無くしてくれた方がスッキリするとは思いませんか?
普通の歌番組と何が違うの?
私が幼少の頃、紅白歌合戦というものは演歌歌手が出る番組だと思っていました。で、それが私の親以上の世代にとっては大変すばらしく、受け入れられている内容なんだと。
しかし、ここ最近の出場者を聞いていると、別に紅白歌合戦である必要がないと感じるのと同時に、普通の歌番組との差別化ができているのかどうかという疑問が残ります。
例えば、紅白歌合戦に「普段は口パクしている歌手が、紅白ではしっかり生歌を披露する」などの魅力があるのなら分かります。
そうでないのであれば「何も紅白歌合戦じゃなくてMステで良くない?」というのが、私の正直な感想です(Mステってまだやってるよね?)。
もちろん「Mステにサブちゃんは出ないでしょうが!」という意見があるかと思いますが、だったら通常の歌番組には出ないような大物演歌歌手などのステージにこだわった方が、紅白ブランドという意味ではブレなかったんじゃないかと思っています。
私にとって紅白歌合戦は「つまらないながらも親子3世代、あるいは4世代に渡って団欒をしつつ、その傍らで勝手に付いているテレビ番組」というイメージなんです。
そんな中で「おっ!島倉千代子だ!」みたいな感じで、おばあちゃんがテレビに食い入る姿を見て、家族みんなで笑う的な。
良いか悪いか、面白いか面白くないかは別にして、当時は間違いなく「紅白歌合戦にしかないコンテンツ」が確立されていたように思います。
紅白の出場者はどうやって決まってるの?
民放の歌番組であれば「新曲のプロモーションで来たんだろうな」とか、それなりの理由があって来たんでしょうし、何なら番組プロデューサーの趣味でも大物アーティストのバーターでも問題ないです。
もっと言うと「そのキャスティングが気に入らなかったら見なきゃいいだけ」なので、そこまで深く考えたことがありません。
ただ、NHKが放送している紅白歌合戦に関しては「出場者が気に入らないなら見るな」っていうのも違うと思うんです。
常に公平・公正を自称しているNHKですから、出場者は受信契約を結んでいる人の投票で決めたらいいのに。それがあってからの「出場者が気に入らないなら見るな」でしょ。
毎年、年末が近くなってきて出場者が決まると「なんでコイツ出てんの?」って人がいるじゃないですか?受信料を払ってる人は、あれを受け入れてるんでしょうか。
特定の歌手・アーティストをディスる気はありませんが、私はどう考えても「国民(視聴者)が望んでいない歌手が、何らかの力が働いて出場できていた背景」が見え透いているような気がします。
そうでもなければ、毎年最後にあの鐘を鳴らして終わりにはならないって(最近、ようやく出られなくなったようですが)。
紅白には特に「闇」のようなものを感じる
前項と若干被る部分がありますが、大抵「なんでこんな奴が出てんの?」という場合は、何かしらの見返りがある場合が多いです。
一例として民放のバラエティ番組でも、バーター出演が蔓延っているという現状があります。簡単に言うと「有名で人気なタレントを出演させる代わりに、同じ事務所の若手なども抱き合わせで出演させる」という制度ですね。
個人的には「これをやって紅白に出場している歌手がいるのではないか?」と思っています。もちろん私の勝手な想像に過ぎませんが。
紅白歌合戦に出場するとなった場合、ギャラはNHKが歌手に払っているのでしょうか。その支払っているギャラは、国民から半ば強制的に集めた受信料だと思います。
例えば、引退を表明した年の安室奈美恵さんなんかは、最後の紅白を見たいと考える視聴者が大勢いるのも分かります。でも安室奈美恵さんに出てもらうとなったら、それこそ莫大なギャラになるんじゃないの?
だったらそこは「受信料とは分けて、有料コンテンツとかでやってくれよ」って思う視聴者も当然いるのでは?
個人的にはNHKなんて無くなっても困らないと思っていますが、どうしても必要だと言う人がいれば、その理由の大半は「ニュースなどの報道、災害時や有事の際の緊急放送など」にあるはず。
そしてこれらを実現するのに、月々1000円~2000円前後の受信料なんか必要ないです。
莫大なお金を投入されているのは、ドラマだったりスポーツだったり等の娯楽コンテンツなわけですから、これらは民放に任せるなり、受信料以外の部分でやってくれよと思っています。
もちろん紅白歌合戦も立派な娯楽です。
こういう闇を強く感じるので、純粋に紅白歌合戦を楽しめていないという部分はあるでしょうが、少なくとも「NHK歌合戦が無くなっても困る国民はそんなにいない」はず。
もし困ると言う人がいるのであれば、その人たちが集まって紅白歌合戦を支えてあげたらいかがでしょうか。「見たい人がお金を払って見る(スクランブル化)」という、極めて公平なカタチが出来あがると言えるでしょう。
そうなったら私も民放を見るためにテレビを買って、不本意ながらも必要最低限(ワンコイン以下)の受信料を払うと思います。
結論:スクランブル化が公平
私はNHKが嫌いなので、ちょっと偏った見方をしていて紅白歌合戦に対して良いイメージを持っていないという部分があるのかもしれませんが、それにしても不透明で納得できない部分が多くないですか?
例えば「大河ドラマ、相撲中継、紅白歌合戦」などの娯楽コンテンツが無くなったら困るという人はもちろんいると思います。
ただし、これは困る程度も人それぞれですよね。私にも笑っていいともが終わったら困ると思っていた時代がありました。
NHKが純粋な「公平・公正かつ不偏不党の報道番組、有事の際の緊急報道」などに特化することで、月々の受信料がワンコイン以下になると言ったらどうでしょうか。
紅白が見たい人、大河ドラマが見たい人、相撲中継が見たい人は差額を支払って見られるシステムにして、お金を払わない人にはスクランブルを掛けて見れないようにしましょうよ。
というわけで私は、今後も紅白歌合戦を見ることはありません。
Mステに電気グルーヴかチャゲアスが出るなら見たいかも。