NHKがN国党党首の立花氏を提訴|参議院議員会館の受信料問題

 

2019年10月28日、NHKはN国党党首の立花孝志氏に対し、放送受信料の支払いを求める民事訴訟を東京地方裁判所に提起しました。

これは立花氏がまだ参議院議員だった頃に、参議院議員会館に設置したテレビの放送受信料について、契約をして受信料を不払いしていた問題についての訴訟です。

 

当時は立花氏の「契約して踏み倒す」という発言に伴い、大阪府知事・大阪市長が「NHKの行動次第では大阪府(大阪市)も支払わない」という発言をしたことで大変大きな話題となりました。

というわけで本記事では、NHKが発表した「N国党党首の立花氏に対する、放送受信料の支払いを求める訴訟の提起」についてご紹介します。

 

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提訴は立花氏が参議院議員の立場を失ったタイミングを見計らった?

 

今回の件は、2019年7月の参議院議員選挙で当選し、参議院議員となった立花氏が設置したテレビの受信料に関する問題です。当初から立花氏は「ルールだから契約はするが受信料は支払わない」と明言していました。

これについてNHK側は明言を避けていたものの、マスメディアがこれを報道し、大阪府知事や大阪市長が「国会議員が支払わないというのを認めるのであれば、こちらも考えがある」という趣旨の発言をしたことは記憶に新しいと言えるでしょう。

 

そして立花氏は参議院議員を辞職し、先日の埼玉知事選に完敗したものの、次は海老名市長選に意欲を燃やしています。このタイミング(立花氏が国会議員じゃなくなった今)でNHKは訴訟を提訴したというわけです。

ちなみに請求については、2019年8月と9月の2ヶ月分の衛星料金で4560円です。受信日の設置は8月1日からということになっていますが…そうだっけ?7月後半にはもう議員会館に入ってた気がするけど…まぁこの辺はいいです。

 

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立花氏に対する訴訟の提起について、NHKのコメント

NHKは、立花孝志氏に対し、放送受信料の支払いを求め、支払いがない場合は、法的手続きをとる旨の通知を発送いたしましたが、期限までに支払いがなかったため、やむを得ず民事訴訟の提起に至りました。

NHKは、引き続き、公共放送の役割や受信料制度の意義を視聴者・国民のみなさまに丁寧に説明してご理解いただき、受信料の公平負担の徹底に全力で取り組んでまいります。

放送受信料の支払いを求める訴訟の提起について

 

4560円を取るためにいくらのお金を使って裁判をするのか分かりませんが、普通の人なら自腹を切って裁判をするわけですから「お金じゃなくてプライドの問題だ」というのも分かるのですが…。

NHKがそのようなことをやってしまって、果たして受信料を支払っている人は納得するのでしょうか。あなたの支払ったお金が裁判費用として使われているんですよ。

まぁ額の問題じゃないんでしょうけど、明らかに「相手を選んで訴訟している」ということが判明したので、NHKは勝てる相手にしか訴訟を提起していないと見るのが普通ですが、万が一にもNHKが裁判で負けるようなことがあれば面白いなぁと思っています。

 

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立花氏は一部の受信料を払う方向

 

これは当初から立花氏が明言していた内容ですが、「踏み倒す」とは言っていても「1円も払わない」とは言ってないんです。

受信料の支払い率が100%じゃない以上は、支払っていない人の分を支払っている人が多めに払わされているという部分に注目し、「請求された4560円のうち、支払い率が80%だとすれば本来の金額は3648円だから、その料金は支払う」という戦略で勝負すると言っています。

N国党立花代表の「契約はするが受信料は払わない」の真意とは?

 

NHKの受信料は分担金と言って、トータルの金額が決まっていてそれに応じて支払う人数で割るタイプのお金です。平たく言うと、完全に公平な割り勘だと思ってください。

全員がちゃんとお金を払えば1人当たりの金額は安くなりますが、誰かが支払わなければその分の金額を残りの人が少し多めに払わなくてはならないというシステムです。

 

現在、受信料の支払い率は約80%と言われているので、支払っていない20%の分を支払っている80%の人が余分に支払っているということになります。

立花氏は「自分の分は払ってもいいけど、支払っていない人の分を上乗せして払いたくはない」という主張をするということです。

 

これは以前から立花氏がYouTubeで発信していた内容なので、勝算が無ければNHKは提訴してこないんじゃないかと思います。つまり「勝てる自信があって提訴してきた」と見るべきです。

もし立花氏の主張が認められ、NHKが負けるようなことがあれば…。現在NHKに受信料を支払っている人全員が1ヶ月あたり1000円くらいのキャッシュバックを得られるということになるので、NHKがぶっ壊れるとは言わないまでも「裁判に負けた」という事実を隠すのが難しくなり、相当な痛手になることは間違いないでしょう。

 

 

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結論:NHKが負けることがあっても報道しないかも…

NHKは裁判に勝った時は大騒ぎしますが、その中には「確かに勝訴ではあるけど、肝心要のNHKの主張は認められなかった」という裁判が存在します。

そういう不都合な部分を隠して勝った勝ったと報道し、あたかもNHKが正義のように報道する今のやり方は、果たして公共放送としての立場を守れているのでしょうか。

 

実際にNHKは裁判で結構負けてますからね。それをメディアが報道しないから、NHKが負けている事実はあまり知られていませんが…。

NHKが裁判に負けた事例の記事を貼っておきます。興味のある人は読んでみてください。

ホテル受信料裁判【NHKの敗訴は一般メディアで報じられない】