「NHKスクランブル化、賛否拮抗」というニュースは前提条件が不明

 

ネットニュースを見ていたら「NHKスクランブル化、賛否拮抗」という記事が目に入りました。

個人的には「え?スクランブル化に反対している人なんかいるの?」と思ったんですが、普通に考えて「国会議員、NHK職員」あたりにアンケートを取れば、スクランブル化に反対する声が多くてもおかしくないです。

 

それと同時に、もしこれがテレビ番組などの一方的な情報発信として行われてしまうと、人によっては「世間の人はそう思っているのか」と感じてしまう人も少なくないでしょう。

今回は悪意とまでは言いませんが、ちょっと作為的な雰囲気を感じたので、「詳細な条件を明らかにしていない世論調査に意味はあるのか」について書いていきたいと思います。

 

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「NHKスクランブル化、賛否拮抗」というニュースは前提条件が不明

時事通信の9月の世論調査で、NHKに受信料を支払った人だけが番組を視聴できるスクランブル放送への賛否を聞いたところ、「賛成」が39.0%、「反対」が37.1%と拮抗(きっこう)した。「どちらとも言えない・分からない」は23.9%だった。

調査は6~9日に全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は62.3%

NHKスクランブル化、賛否拮抗=時事世論調査:時事ドットコム
時事通信の9月の世論調査で、NHKに受信料を支払った人だけが番組を視聴できるスクランブル放送への賛否を聞いたところ、「賛成」が39.0%、「反対」が37.1%と拮抗(きっこう)した。「どちらとも言えない・分からない」は23.9%だった。

 

私が見たのは、時事通信の上記のニュースです。

せめて年代別に棒グラフとかを用意して、「若い世代ではスクランブル化に賛成しているものの、お年寄り世代ではスクランブル化には反対している」というような情報が見て取れるなら、また違ってくるのですが…。

 

聞いた人数が2000人という部分についても、データとしてどの程度信頼できるのかはさて置き、18歳以上の男女という部分も非常に曖昧です。

極端な話をすれば、「2000人のおじいちゃん&おばあちゃんに話を聞く」ということで、統計上は18歳以上の男女とすることも可能なわけで…。

 

嘘はないと仮定しても、何か不都合な条件というか、個人的には「NHKに肩入れをするような聞き方をしたのではないか」と疑問に思います。

「誰にどういう聞き方をしたら、そういう結果がでるのか」、甚だ疑問です。

 

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NHKに受信料を払っている人、払っていない人、それぞれのスクランブル化

NHKに受信料を払っている人

NHKに受信料を払っている人は、「自分たちはしっかり支払っているのに、支払っていない人も同様に番組が見られるのはずるい」と感じないのでしょうか。

普通は「自分も払いたくない」「あいつからもちゃんと料金を取れ」「払ってない人に見せるのをやめろ」って、なるんじゃないかと思います。

 

自分は見たいから払っているという場合であれば、自分も払いたくないという主張よりも「全員から金を取れ/払ってない奴には提供するな」のどちらかになるでしょう。

もし私がNHKに受信料を払っている立場だとすれば、後者の「受信料を払っていない人にはNHKの放送を見せるな」という主張をすると思うのですが…。

 

いずれにしても、もしNHKに受信料を支払っている人の中で、スクランブル放送に反対する人がいるんだとすれば、「スクランブル放送になると、今は仕方なく払っているという人の中に解約する人が出てきて、放送内容の品質がガタ落ちする」と考えているのではないかと思いました。

つまり「今のNHK放送は、受信料には見合っていない内容だと考えている」のではないかと思います。

 

NHKに受信料を払っていない人

NHKに受信料を払っていない人の多くは、「誰も頼んでいない電波の押し売りに、金なんか払うかボケー」という感じだと思いますが、これもスクランブル化に反対するとは思えません。

スクランブル化されることによって、集金人のウザい絡みがなくなりますし、もし見たくなったら受信料を払えばいいわけですから。

 

もしかすると「NHKを見たいけど、お金は払いたくないから払っておらず、スクランブル化されるとタダ乗りできないから」という層がいるのかもわかりません。

そういう人は、確かにスクランブル化には反対しそうですね。

 

この辺を明確にするのであれば、ちゃんと「現在受信料を支払っている人/支払っていない人」でそれぞれアンケートを分けるべきでしょう。

そもそも「NHKをタダで見たい」なんて層が、そんなに多いとは思えませんけど(これは私の感想です)。

 

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結論:ネットニュースの意見では、賛成が90%以上(肌感覚)

今回、私がこの記事を発見したのはYahooニュースでした。

Yahooニュースには読者がコメントを記入できる欄があり、そこには「どうやったらこんな数字になるんだ!」という怒りの声が溢れていたように思います。

 

もちろんこれも、顔が見えない匿名の意見ということで、この意見が全てだとは思いません。

それでも、かたや拮抗していると主張していて、それに異議を唱える大勢の人間という構図は、拮抗していると主張した側が、それなりのデータを提示しない限りは納得できないでしょう。

 

まぁ嘘と断言はしませんが、かなり不都合な前提を隠した「限りなく嘘に近いようなデータ」じゃないかと思っています。

信じるか信じないかは、あなた次第です。