「NHKをぶっ壊す!」でお馴染みのNHKから国民を守る党、代表の立花孝志氏が2019年の参議院議員選挙の比例区で当選し、見事国会議員となりました。
選挙区での当選が0だったのは残念ですが、比例区ではしっかりと存在感を示し、国民による「NHKのスクランブル化」に対する期待の大きさを表しているのではないかと思います。
今回、N国党が1議席を獲得したことによって、間違いなくNHK問題は国民から注目されるでしょう。
これまでは「NHKから国民を守る党」というネーミングの問題もあってか、良い・悪いを報じるどころかガン無視の傾向が強かったように思います。しかし今後は、N国党を無視するわけにはいかないはず。
というわけで今回は、N国党が当選したことによって今後どのように変わっていくかについて、私なりに簡単に考察していきたいと思います。
「NHKをぶっ壊す!」は解体しろというわけではない
N国党代表の立花氏のパフォーマンスでもある「NHKをぶっ壊す!」というのは、言葉通りに「NHKを解体する」というようなニュアンスの言葉ではありません。
「NHKと契約するかどうか、NHKに受信料を支払うかどうかは、視聴者が選べるようにしよう!」という訴えであり、具体的な政策については「NHKのスクランブル放送の実現化」です。
現在のNHKは、テレビを設置しているというだけで電波を押し付け、受信料を支払っていない世帯にもそのまま電波を流し続けています。
「水道、電気、ガスなどの生活に必要なインフラでさえ、料金を支払わなければ止められてしまうのに、NHKだけが電波を止めずに押し売りし続けている現状はおかしい」と言っているだけです。
立花氏は「NHKが好きな人から、NHKを見る権利を奪うつもりはない」「NHKを見たくないという人の権利を守ろう」ということを再三にわたって主張しています。
ぶっ壊すという表現も、かつての首相・小泉氏が「自民党をぶっ壊す!」という発言をしたことを真似しているものであり、決して「NHKを無くそう」というものではないということは理解しておかなければなりません。
N国党が議席を獲得したことによって何が変わる?
マスコミが立花氏を無視できなくなる
N国党は少し前まで「諸派」として扱われていました。
N国党はこれまでにも、結構過激な政見放送や街頭演説をしており、特に党代表の立花氏はYouTubeチャンネルで情報を発信しているので、いかにもマスコミが飛びつきそうな人物なのですが…。
何の力が働いているのか、あるいは忖度されているのか。テレビや新聞で取り上げられる場面が少なく、いわば無視されている状況が続いていたように思います。
しかし今回の参院選で議席を獲得したことにより、これまでのようなガン無視状態は打開されるでしょう。民法のワイドショーも、立花氏を取り扱わないわけにはいかないと思います。
特にアベマなどのネットTVの露出が増えるのは間違いないはず。
受信料に対する正しい認識が広まる
立花氏の露出が増えることによって、NHK受信料の正しい情報が国民に周知されることに期待できます。
おそらく立花氏は、国会議員になっても「NHK受信料は支払わない、合法的に踏み倒す」ということをやるはずなので、これの是非が問われることになるでしょう。
さすがに民放テレビや出演タレントがNHKに忖度しようとしたとしても、法律違反でない行為を法律違反だと嘘を言うことは問題になるはずなので「何が法律違反で、何が法律違反じゃないのか」や「受信料の支払いは義務なのか」という、多くの人が勘違いしているであろう事項について、しっかりと報道される可能性が高いです。
単純に「テレビを持っていれば受信料の契約は必要だけど、契約をして不払いという行為そのものは法律違反でも何でもない」ということが報道されれば、それに驚くという人も相当出てくるのではないかと思います。
NHKのスクランブル化が現実味を帯びてくる
今回、立花氏が当選したことによって0が1になったことは非常に大きな意味を持ちます。しかし、立花氏1人でスクランブル放送の実現ができるかと言ったら、それは厳しいことに変わりないでしょう。
重要なのは「立花氏のメディア露出を受けて、国民の中に『NHKっておかしくない?』と感じる人が1人でも増えること」です。
更に言うと、これまで国会でまともに議論されてこなかったNHKの在り方について、真剣に議論してみようと考える政党が他に出てくるかもしれません。
立花氏は今回、比例区で見事当選したわけですが、実に100万票に近い得票数を獲得しました。もちろん立花氏のYoutube動画や活動の様子を見て「立花氏を応援したい!」と感じた方も多いでしょうが、基本的には「NHKをぶっ壊す」というワンイシューで100万票取れるんです。
じゃあ他の与野党も「NHKのスクランブル放送の実現化をマニフェストに盛り込めば、それなりの得票数が得られる」と考えるはずなので、NHKのスクランブル化がグッと近くなったと言えるでしょう。
結論:N国党がNHKと国会を変える(かも)
私は立花氏のYouTube動画を長らく見させてもらっていますが、立花氏は非常にエネルギッシュな方だと思います。「この人なら本当にNHKを変えそう」と感じさせてくれる人です。
たまに危うさというか「本当に大丈夫かな?」と不安になるような一面を覗かせますが、無難な人間が政治をやったって何も変わらないような気もするので、立花氏には心から期待しています。
立花氏はNHK関連の裁判の判例などを分かりやすく解説してくれますし、党内のお金の動きなども完全にオープンにしてくれています。
政治に興味がないという人でも、興味を持てるように分かりやすく、かつ面白く説明してくれるので、興味がある方はぜひ立花氏のチャンネルをご覧になってみてください。