聖火リレーの配信にて音声を消去!?NHKのLIVEに公共性は無い

聖火リレーの配信にて音声を消去!_NHKのLIVEに公共性は無い

2021年、東京オリンピックは開催されるのでしょうか。はたまた中止となってしまうのでしょうか。

コロナウイルスを始めとする問題が山積みで、当初は復興五輪やコンパクト五輪などと呼ばれていた平和の祭典が、もはや貧乏くじだと感じている人も少なくないかもしれません。

ワクチンの接種率も上がらず、地域によっては医療崩壊も起こっている中にもかかわらず、一方ではオリンピックの聖火リレーが始まったようで、そこではNHKによる「放送を歪める行為」が話題になっています。

 

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音声が消されたという問題のシーンについて

問題となったのは1日夜、インターネットでライブ配信された長野市内の聖火リレー映像。7人目の走者が出発して約1分後に「オリンピック反対」「オリンピックいらないぞ」との声が聞こえた後、突然音声が消えた。無音状態は約30秒間続き、その後徐々に戻った。

<<「五輪反対」消去、是非は?聖火リレー配信のNHK

 

個人的には東京五輪にも興味がなく、もともとコロナ騒動がなくても騒ぐこともなければテレビで観戦することもなかったため、今このような状況で聖火リレーをやっていること自体に驚いたのですが、そこで沿道にいた観客の方でしょうか…「オリンピックいらないぞ」という声を上げたようです。そこでNHKが音声を消したとのことでした。

実際にコロナ禍においてオリンピックに対する意見は割れており、賛成派と反対派に分かれています。私が見ている限りは「これ以上オリンピックにかけるお金があるなら医療分野に使うべき」とか「変異種が持ち込まれて日本が地獄絵図と化す」というような意見から、一般的な国民(オリンピックによって特に恩恵のない人、アスリートでもない人)の多くはオリンピックの開催に反対していて、今行われている聖火リレーについても懐疑的に思っている人が多いのではないかと思います。

 

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編集の仕方に公共性がないのでは?

公共性ってなに?

  1. 「みんなの役に立つ」(公益性)、「みんなが知っている」(公然性)
  2. 金儲けのためでなく、誰もが利用できるような安価な料金設定であること (ユニバーサリティ、または非商業性)
  3. サービスの信頼性・安定性・高品質
  4. 「みんなのもの」としての説明責任
  5. 特定の利害に左右されない不偏不党性

<<「放送の公共性」を考える

 

たまにNHKを国営放送だと言う人がいますが、それは間違いです。正しくは「公共放送」です。まぁ実際のNHKが公共放送としての役割を全うできているかどうかは別にして、NHKには営利を目的としない放送(かつ国家の統制からも自立し、公共の福祉のための放送)が求められています

このような建前があるので、放送受信料は税金扱いにはならず、テレビを持っているだけで契約が必要になるという馬鹿馬鹿しいルールがあるわけです。

 

オリンピックに反対する人の声を消す行為に公共性はないのでは?

今回問題になっているのは、NHKの公共性という面です。実際にオリンピックに反対する意見を封殺しているわけで、これがもし「がんばれー」などの音声であればそのままにしていたでしょう。

これが通るなら「NHK反対!」という声を消し、「NHK最高!」という音声は残すということも可能なわけで、実際にNHKではそういう報道の仕方をしていると思わざるを得ません。そうなってくると、かねてからNHKが主張している「公共性」とは何なのでしょうか。

 

現にオリンピックを開催したがっているのは出場が決まっているアスリートや、オリンピックによって恩恵がある一部の人たちだけで、多くの人は世界各国から変異したコロナウイルスが持ち込まれることによる生命の危機を感じているような気がします。

しかし政治家の多くはオリンピックを何としても開催したいと思っている人が多く、某知事は「(オリンピックをするために)東京に来ないでくれ」という、訳のわからない理屈まで唱えていました。

ここで「オリンピックいらないぞ」という意見を封殺するということは、NHKがオリンピックを開催したい側に立っていることを意味します。

 

NHKが必要だとすれば、その存在意義は公共性にある

もしNHKが必要なんだとすれば、それは何事に対しても先入観や忖度の心を持たず、常に中立の立場から事実だけを報じるニュースなどでしょう。

オリンピックを開催すべきか、中止すべきか。そのような個人的な意見を述べる場は民間の放送局がワイドショーなどで放送しているわけですから、公共放送を名乗るNHKには国会で議論された内容や各都道府県知事の会見での意見を歪曲することなく伝えてほしいと思います。

これがオリンピックをどうしても開催したい立場に立って報道するのであれば、これは公共放送ではなく他の民間放送と一緒ですから、何も国民から広く受信料を募る必要もないはずです。

 

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結論:見たい人だけが契約をして受信料を払うスクランブル制度の導入を求む

ある国では政府に批判的な内容を発信すると逮捕されたりするそうですが、まさにそれと似たような空気を感じます。いわば自分たちにとって都合の良い声しか流さないという姿勢です。

NHKが掲げている綺麗事や公共性が実現できているのであれば、今のようにNHKの放送受信料に対する不満が方々で語られることもないと思います。それは多くの人がNHKの公共放送としての在り方に疑問を持っており、今回の件はそれが明るみに出たというだけの話です。

個人的にはこのような公共放送が解体されても全く困りません。ぜひとも必要な人たちだけが受信料を支払うという本来の姿に、一刻も早くなってほしいと思います。