NHKが再三に渡って発言している「不公平」に対する違和感

NHKから国民を守る党の台頭によって、良くも悪くもNHK受信料に対して注目度が上がっています。

 

  • なんでもいいからNHKをスクランブル化してくれ
  • NHKのスクランブル化はいいんだけどN国党は支持できない

 

人によって感じ方は違えど、私の観測範囲では「NHKのスクランブル化には賛成」という意見が圧倒的多数のように感じています。

 

もちろんそれに対しては、現在はNHK受信料を支払っているという人の中にも、

  • 自分は今後も支払うが、見たくない人が見ない選択をできてもいい
  • 支払わなくてもいいなら、NHKなんか見ないし支払いたくない

という、大きく分けて2つの意見が出てくるようです。

 

個人的には「お金を支払う側が必要か不要かを選択出来て、初めて平等な制度」と言えるのではないかと思うのですが…。

今回は、NHKが再三に渡って発言している「不公平」に対する違和感について書いていきます。

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国民とNHKの間の意識の違い

「契約/解約」や「地上/衛星」を選択できないのがおかしい

NHKの受信料問題は「テレビを持っているだけでNHKとの契約が義務付けられていて、その契約内容の中に『受信料の支払い』が定められている」という部分にあります。

このご時世、映画見放題の有料チャンネルですら月々1000円台で楽しめるのに、NHKの衛星料金は月に2000円を超える料金となっています。

 

果たしてこのNHKのチャンネルに対し、月額2000円もの価値があるかどうかは甚だ疑問ですが、価値を感じないから解約したいという自由がないことが問題となっています。

同時に「住んでいる家の受信設備によって変わる料金形態」というのも極めて不公平であり、「衛星アンテナが付いているから、NHKを見ていなくても衛星料金を支払え」というのは横暴すぎやしないだろうか…と常々思っているわけです。

 

「平等/不公平」の捉え方の違い

NHKの受信料を支払っている人もそうでない人も、今の受信料制度に対する不公平感を感じていないという人は、ほとんどいないんじゃないかと思います。

 

しかし「ちゃんと支払っている人が不公平に感じないように、真摯に取り組まなければならない」と言いながら、結局は「支払っていない人を強引に追い詰めて、強制的に受信料を支払わせる」というやり方は、果たして平等なのでしょうか

 

私はNHKの「平等にすべての人に受信料をお支払いいただく」という趣旨の発言を聞くたびに、喫煙者と非喫煙者の休憩時間の話を思い出します。

 

喫煙者は「集中力が落ちる/生産性が悪くなる」という言い分で、自分のタイミングで適度に休憩を取ります。

それを見ていた非喫煙者が「喫煙者ばかり休憩を取っていて、真面目にやっている我々が不公平だ!」と怒っているという状況は、そこまで珍しいものでもないでしょう。

 

ここで「真面目にやっている人とサボる人がいるのは不公平だから、全員平等に『一切休憩なし』とする」という判断をした会社もあるはずです。

私が思うには、非喫煙者たちは「あいつらの休憩を認めるな」と訴えたわけでは無く、「私たちにも適度な休憩を認めてくれ」と訴えていたのではないかと思いました。

 

受信料を支払っている人が不公平感を感じない為には…

では、受信料を支払っている人が不公平感を感じないようにする為には、どうすればいいかという話です。

個人的には「受信料を支払っていない人には、放送そのものを止めればいい」という答えしか思い浮かびませんでした。

…が、NHKとしては「現在支払っていない世帯を含め、国民すべてが受信料を支払ってくれれば平等だ」という趣旨の発言をしています。

 

NHKの受信料は、しばしば公共料金と比較されることが多いですが…。

例えば「隣の家が水道料金を払っていないのに、水道をタダで使っている」という状況になった場合、真面目に払っているこっちが不公平感を持つことはあるでしょう。

 

しかし「あいつから水道料金を取れ!」とか「じゃあウチも支払わないぞ!」とはならなくないですか?

たぶん1番多い意見って「あいつの家の水道とめろ!」だと思うんです。

然るべき料金を支払っている人だけが正当なサービスを受けられる、これは当然の話です。

 

実際に私の地元では地下水を引いている世帯が結構あって、上水道を利用していないという世帯がたくさんあります。

私は上水道を利用していて料金も支払っていますが、この人たちが上水道の料金を支払っていないということに対して不公平だと感じたことはありません(当然ですけど)。

 

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契約の自由を認めれば万事解決なのでは?

真面目に支払っている人の中でも、特に「仕方なく受信料を払っている人」が1番の被害者のような気がします。

この人を納得させるには「契約するかしないか、あなたが選んでください」というのが最善の方法だと思いませんか?

 

  • 国民:契約するかしないかを選べるのが平等
  • NHK:全員が受信料を支払えば平等

 

この両者の言い分の食い違いは、非常に溝が深いです。

私はNHK側の言い分がまったく理解できないのですが、メジャーリーグ中継は公共放送がやるべきことなのでしょうか。

これに対して「野球に興味がない人は不公平に感じるとは思わないのか」って考えもありますし、メジャーリーグが好きな人の中にも「月々〇〇円までならいいけど、それ以上はちょっと…」というボーダーラインも出てくると思います。

 

私はNHKの衛星放送に月々2000いくらの価値は感じません(見たことないけど)。だから、見ない権利を認めて欲しいと思ってます。

私の場合は地上契約についても価値がないと思っているので、正確に言うなら「他のテレビ番組は見る権利を認めてもらった上で、NHKだけ見ない権利が欲しい」という感じですね。

 

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結論:不公平な存在が平等を語ると意味が分からない

NHKの職員って、いわば上級国民じゃないですか。

会社も倒産しない、特に企業努力をするわけでもなく儲かる、集金などの面倒な作業は外注に丸投げ…。

個人的には「NHK=不公平が服を着て歩いているような存在」だと思っています。

そんなNHKが語る「平等」には、耳を貸さないのが賢明かと。