毎度おなじみ、NHKの放送受信料の問題になると「〇〇だから必要だ!」という人がいます。
でもそれを議論しているのは、いわば芸能人・タレントさんが多いので、自分たちがご飯を食べるために必要だという言い分にしか聞こえないんです。
こういう人たちは、自分たちが支払っている受信料よりもっと多額の出演料を貰っているはずなので、そりゃNHKは必要だって言いますよ。
NHKから仕事を貰えない立場である国民の多くは、テレビに出演されているようなタレントさんとは違い、少ない収入の中から生活費を捻出している人が多いはずです。
お金も時間もないのに、好き勝手に「もっと子供を産め」とか「老後2000万用意しろ」とか言われとるわけです。そんな中で持って行かれる放送受信料って、生活を圧迫する原因の1つと言ってもおかしくないのでは?
というわけで今回は「本当に必要なものだけを残して、それ以外をスクランブル化しろ」という意見を書いていきます。
田舎暮らしに車が必要だからと言ってポルシェを買うか?
私は田舎生まれの田舎育ちです。お給料をたくさん貰っているわけではありませんが、都会のように電車やバスなどの公共機関が充実していないので、自家用車を所有しています。
私は、現在住んでいる地域で生活をするためには、自家用車が必要不可欠だと思っており、車は贅沢品ではなく生活必需品であるという考えです。
さて、度々話題になる「NHKは必要か、不要か」という議論ですが、私はNHKが大嫌いです。個人的なことを言えば「NHKなんか無くたって困らない」と思っています。
…が、正確に言うと「NHKのようなもの」は必要だと思っていて、更に言うと「今のNHKも、一部の人にとっては必要なんだろうな」という気持ちも理解できます(NHKから仕事を貰える立場の人とか、政治家とか、NHKで働いている人とか…)。
ただ、1番不満なのは「百歩譲ってNHKが必要だと考える国民が大多数だったとしても、衛星料金で月々2000なんぼの料金を支払う必要ってある?」という話。
NHKが必要だって言う人たちの主張を具現化するだけなら、こんなにお金は掛からないと思うんです。
私は田舎で生活をするには自家用車が必要だと思っていますが、何もポルシェやフェラーリである必要はないと思っており、NHKも必要性に応じた(身の丈に合った)規模で運営されるべきだと思っています。
「中立な報道番組は必要」という主張は理解できる
公共放送ではなく、税金で運営される国営放送になってしまうと、政府の片棒を担ぐというか忖度しまくりの放送になるという主張は理解できます。
「NHKは、中立な報道をするために必要だ」という意見については、民放はスポンサーなどに忖度しなければならないという部分を見ても、これは必要だと考えている人が多いのでしょう。
しかし、過去に「政府が右と言っているものを左と言うわけにはいかない」というような発言をしているNHKが、現在ちゃんと中立の立場から報道しているかどうかは疑わしいところです。
いずれにしても、中立な立場からの報道番組を放送するのに、月々2000なんぼの衛星料金なんか必要ないのは間違いありません。私個人はNHKなんか必要ないと思っていますが、必要最小限の「NHKのようなもの」は必要なんだろうと思います。
育児番組が必要なら、それはスクランブル化しなければいい
ワイドショーとかを見てると、さも「私はママタレ・パパタレの代表です!」みたいな感じで、育児番組の必要性と結びつけて「NHKが無くなると困る!」と主張する人がいます。
無くせと言ってるんじゃなくて「見たい人だけが見られるようにすればいい」と言ってるんです。そして育児番組については、あくまで私個人の意見ですが「公共放送として放送したって文句は言わない」という考えです。
私には子供はいませんが、だからと言って「子供がいない自分には関係ない」という考えは持たないようにしています。誰しも子供だった頃があるわけですから、それを蔑ろにしろという考えは一切ありません。
小さいお子さんがいるご家庭では、NHKの教育番組・育児番組が助かるという意見も多々聞こえてくるので、これは本当に必要だと考えている人が大勢いるのでしょう。
私のイメージでは、NHKの育児番組というのは「小さい子がたくさん出演していて、歌のお姉さんやお兄さんと一緒に歌を唄ったり、歯磨きやお着替えに挑戦したり…」という番組だと思っているのですが、民放でこのような番組がほとんど無いという部分を見ても「採算が取れないんだろうなぁ」と思います。
まして民放だと面白がって変な演出があって、それを小さいお子さんに見せたくないと考える親御さんがいるのも理解できるので、そこは安心して見せられるという意味でも公共放送でやったらいいです。
歌のお姉さんや歌のお兄さんがギャラ貰い過ぎだって文句言う人、そんなにいないと思いますよ(いくら貰ってるか知らないけど、たぶん「もうちょっとギャラ上げたれよ」くらいのレベルじゃないかと)。
娯楽番組って公共放送でやること?
一方でバラエティー番組等については、面白い・面白くないは別にして、そもそも公共放送でなければならないという必要性を感じません。少なくとも上の方で述べてきた「報道番組/育児番組」とは、まったく違う種類の話です。
これこそ、国民の多くは無くても生活に支障はないという考えだと思うので「面白い!見たい!」と考える人が、お金を払って見られるようにすればいいのでは?
そして娯楽の代表格とも呼べる年末の歌番組、あれも見たい人だけがお金を払って視聴できるようにし、その収益で出場者にギャラを払えばいいのでは?私は、あんなものを公共放送には求めていません。
別に無くす必要性はまったく無く、必要な人が支えてあげたらいいのではないかという考えです。必ず需要と供給のバランスはあるので「この料金だったら見なくていいや」という人が増えるなら、それは必要とされていないということですから。
結論:必要なものだけを公共放送にすれば受信料の不払いは絶対に減る
今のNHKの番組を見て、国民の生活に無くてはならない番組ってどれほどありますか?
よく「NHKにも面白い番組がたくさんある」という主張をされる方もいますが、そういう面白い番組があるなら、それを「面白い!見たい!」という人たちがお金を払って支えてあげればいいです。少なくとも公共放送でやるようなことではないと思います。
バラエティなどの娯楽番組を有料コンテンツ化すれば、受信料は今の何分の一にも削減できるので、そういうアクションを起こしてから受信料の支払いを求めれば、今よりもずっと支払い率は高くなるでしょう。
NHKも「受信料に納得してもらえるように努めますが、どうしても納得してもらえないのであれば法的手段も辞さない考えです」とか言ってる場合じゃなくて、納得してもらえるようにちゃんとやることやってください。以上です。